ミッターマイヤー(2007年)

夕日さす窓辺

Photoshop Elements2.0|569×774 | 2007.11 up

ミッターマイヤー元帥誕生日祝で2007年8月に描いたもの
「第二次ランテマリオ星域会戦(双璧の争覇戦)」勃発前がイメージです

 

薄いカーテン越しに夕日の光が差し込み、橙色の光が部屋を満たす。
呼ばれた副官が司令官室に入った時、蜂蜜色の髪の元帥はデスクのそばにたったまま、たたずんでいた。
「閣下・・・」
 副官が呼びかけた数秒後に、彼の上司は反応した。
「・・・新領土(ノイエラント)総督の討伐命令が下った。これから幕僚 会議を開く。勤務時間終了間近で悪いのだが準備をして欲しい」
「では、本当にロイエンタール元帥は叛乱を起こしたのですか」
「おれが信じるとも信じまいとも、カイザーがそう判断されたのだ。命令には従わざるをえまい。」
「しかし、ロイエンタール元帥は閣下のご友人ではありませんか。それを知りながら皇帝陛下は閣下に命じたのですか!」
 副官の素直すぎる問いに、ミッターマイヤーは苦渋の気持ちを押し殺して答えた。
「皇帝の批判はよせ。あいつとの交友関係はあくまで私事にすぎん。帝国軍内部の問題にカイザーの御手を煩わせるわけにはいかんよ。」

 副官は黙って命令を受け入れ、幕僚たちを召集する準備をはじめた。
 その間、彼の頭の片隅にあったのは、ロイエンタール艦隊に所属する自分の兄のことだった。
(カイザーのために、おれは兄貴と戦うことになるのか・・・)


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